ルドルフ・シュタイナー(Rudolf Steiner 1861年2月27日 - 1925年3月30日(満64歳没))
は心の変化について15世紀から21世紀に掛けて
悟性魂(ごせいこん)から意識魂(いしきこん)へシフトしていると言いました。
悟性魂(ごせいこん)とは外の権威に合わる生き方・・・
大昔では宗教がその役割を担っていたそうです。
宗教という権威に合わせる生き方・・・
そして
高度経済成長では企業の期待に応えられる人間に
なることが心の大切な在り方だったようです。
私も両親からそう教えられてきました。
「いい大学に入って、いい企業に入るのがいいんやで」
・・・
が、だんだんと悟性魂から意識魂にシフトしてきているようです。
外の権威に合わせるのではなく、ひとりひとりが自分の内に根拠を見出して、
それに従って行動できる心・・
シュタイナーはこの心のあり方を意識魂と呼んだそうです。
昨日は私の同級生がキャンプ道具を取りに来ました。
名門、北嵯峨高校の同級生です!
名門国立大学から一流企業に入社し、将来が楽しみだなぁ・・・
と個人的に思っていたのですが、昨日聞かれた言葉は
「退職してん
今は資格取るために勉強してるよ
」
正直びっくりしました。
彼自身が
外の権威に合わせる生き方ではなく、自分自身に根拠を見出して
今回の決断を下したのかどうかはわかりませんが、
やはり時代は悟性魂から意識魂へシフトしている
気がします。
悟性魂の時代は外の権威に合わせればよかったので、
迷いや悩みも少なかったと思うのですが、
意識魂の時代では、ひとりひとりが自分の内に根拠を見出して、
生きていく時代です。
ひとりひとりが自分の内に根拠を見出す・・・
「この生き方でいいのだろうか・・・」
と
迷い、悩み、苦しむ人もいるかもしれません。
これが現代の心の病を引き起こしているのかもしれません。
外にあわせる基準がないため、迷い、悩み
心の拠り所を求めて宗教に入る方もいらっしゃると思います。
外の権威に合わせる悟性魂の時代なら引きこもりもなかったかもしれません。
本当に生きていくのに精神的な豊かさが求められる時代になったなぁと感じています。
参考図書