大人になってからはイジメも少なくなってきます。
それだけ相手に思いやりを持てるようになれて
社会の一員としての自覚が持てるようになったからだと思います。
ではなぜイジメがおこるのでしょうか?
先日からたびたび紹介している「マズローの欲求段階説」。
人間は次の段階を順に踏むとされています。
①生理的欲求
生命維持のための食欲・性欲・睡眠欲等の本能的・根源的な欲求
②安全の欲求
衣類・住居など、安定・安全な状態を得ようとする欲求
③所属と愛の欲求
集団に属したい、誰かに愛されたいといった欲求
④承認の欲求
自分が集団から価値ある存在と認められ、尊敬されることを求める欲求
⑤自己実現の欲求
自分の能力・可能性を発揮し、創作的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求
③の所属と愛の欲求に着目ください。
人間は共通の敵を認識し、共感するとそこに心のつながりを感じるようです。
人と人とをつなぐものができます。
例えば太平洋戦争では敵であるアメリカを憎む気持ちで日本国民が一つにつながっていました。
一つの大きな所属ができあがっていたのです。
では、
小さなクラスの中・・・
「あの子は嫌なヤツだよね・・・・」
「そうだね・・・」
ということになれば、そこに共感が存在し、ある所属ができてしまいます。
彼(彼女)を嫌うグループという所属ができます。
人は一人になるのが嫌です。
集団で一人をいじめるのは簡単なことです。
そうやって自然とグループができてしまうのでは?
と私は考えています。
では、
防ぐにはどうしたらよいか。
それは
嫉妬を越すぐらいすごい人を共通して認識して
「あの人ってすごいよね。」
「その人みたいになりたいよね。」
「そうそう、あんな人になりたいよね。」
という憧れの共通意識を持って、共感することで
一つのグループを作ってあげることだと考えています
正直なところ、私は
自分の両親にそんな憧れを持ったり、
自分の担任の先生をすごいと思ったことは無いです。
だから、学校の先生には子供たちに
「すごい」
「ああいう人になりたい」
のような意識を子供達に持ってもらえるような人になってもらいたい。
先生に憧れを持つ子供は職業としては少ないかもしれませんが
人間的に憧れを持たせれるようになってもらいたい。
「大人ってすごいなぁ」
って思ってもらえるような人になってもらいたい。
現在のニート、引きこもりの予防になるはず。
残念ながら教師もサラリーマンです。
そこまで意識される方も少ないと思います。
熱い熱血教師も今ではすくないでしょう。
残念なことです。
以前は憧れの的だった芸能人はどうでしょう?
「○○、覚せい剤所持で逮捕!」
「○○。破局!離婚へ!」
「○○、詐欺にて逮捕」
など、報道されるようでは子供達に憧れなんて与えられるはずありません!!
私は子供達に
「大人ってすごいんだなぁ」
思ってもらえるような人間になりたいと思っています。
私もお師匠への憧れで今まで生きてこれたようなものです。
そんな憧れてもらえるような人間になりたい。
お師匠のように影響を与えられる人間になりたい。
そんな自己実現の欲求があります。
これからもがんばります!
追伸
共通の敵を認識すると共感が生まれると書きました。
奥さんから
「ご近所のあの人、これがこうで、こうなって嫌なのよ〜」
って言われたら
「そうだよね〜」
って言って仲良くなってくださいね
彼女から
「仕事場の○○さんってこうするからツライ」
って言われたら
「そうだよね〜」
って言って仲良くなってください
そういう使い方はひとまずはいいと思っています