与える人は豊かになる・・・
よく成功哲学や自己啓発本に書いてあります。
それを実感した出来事があったのでご紹介いたします。
私は午前診療と午後診療の間の時間を使って訪問鍼灸で歩いて当院まで来れない方の
治療をしています。
で
現在、難病で酸素吸引をしている方に対して鍼灸治療をしています。
その方は寝たきりではないのですが、酸素吸入装置とつながっているため
容易に外出することはできません。
私からすれば
「つらいなぁ。装置つながって自由がきかなくて・・・」
と思っていたのですが、本人は私をいつも笑顔で送り迎えしてくださいます。
で
先日、その方から電話をいただきました。
「先生、おいしいお寿司を届けてもらったから、取りに来てください。」
それはそれはありがたいと思って往診のついでにもらいに行きました。
すると
私の分と自分の分以外にもたくさん買っておられました。
「ご近所の皆さんの分もと思って・・・」
とおっしゃいました。
酸素吸入装置につながれ、自由がきかなくても、電話で通信販売の注文ができます。
それでその患者さんはまず、おいしいかどうかを一度試しに電話注文して
おいしければ、私やご近所の人の分も買われます。
いつも私は
「他の人のために何ができるか」
というパーソナルモチベーターの生き方を意識していますが、今回の出来事は
それをさらに深く理解する出来事でした。
酸素吸入器につながれて自由に動けない・・・
どうすれば他の人のためになれるかを
その患者さんは電話を使って、通信販売で良い商品を買い
それを電話を使ってご近所の人達に伝え、分けられていました。
その結果、その患者さんは身体の自由がきかないにもかかわらず
ご近所の人達から声をかけてもらい、電話で話しをされ
本当にみんなに愛されて生きられています。
笑顔も作り笑顔ではなく心から幸せな笑顔だと思います。
そんな患者さんがすごいと思って
「○○さん、すごいですね。尊敬します。
昔から皆さんのことを思って行動されているのですか?」
と聞くと
その患者さんは
「両親がそうだったので、ずっとそうですよ[emoji:i-179]」
と答えられました。
両親の習慣がその方の習慣を作っていました。
本当に良い習慣だと思います。
で
これから私も親になる身になる(はずな)ので
そんな人の在り方を子供達に伝えれたらいいなぁと
改めて思いました。
幸いにも私には自由に動かせる手足や丈夫な身体、健康があります。
それを他の人達にどう活用していけるか。
パーソナルモチベーターとしての生き方追及はさらに深くなりそうです。